企業法務の重要性

企業の最終目標を突き詰めれば、営利目的に展開した事業を拡大成長させ、より大きな収益を得る事で社会に還元し役立つ・・・何やら優等生的に伝わるかも知れませんが、これがいわば「真理」です。当然利益追求に頭を捻り、考え得る限りの創意工夫を実行に移す事となりますが、ここに何の歯止めも見当たらなければ、特に悪意が無くとも、いわゆる無秩序無法地帯となってしまうリスクが避けられません。

不特定多数の人間すなわち企業体が互いに協力しつつ競い合いながら、各々の利益を適正に求め合う事で経済社会は健全に発展し、在籍する従業員の生活が守られる事は、既に皆さんも漠然とながらでもご理解の通りです。

今日忘れた頃にメディアを賑わす、例えばブラック企業の実態や脱税や談合などの違法行為は、経営陣が歯止めとモラル無き利益追求に走ってしまった顕著な事例です。結果被害を受けるのは、時に自社の従業員で在り、最終的に法の元に企業自体が裁かれれば、存続の危機が現実問題となってしまいます。企業法務はこうした問題を未然に防ぐ「モラルの安全ブレーキ」的な役割も担っているのです。例え悪意や他意が無くとも、人々が集団である目的に向かい無我夢中で努力する際、無意識のうちに違法行為あるいは非常識な頑張りに及んでしまうリスクは避けられません。社内で企業法務を担う人材が、こうした暴走行為を未然に防ぎ、生じた際に速やかに処置する事で、企業が健全に存続し続けられるのです。